2021-06-09

パートナーの首を気にしてみる大事さ

この記事は自身やパートナーの首を、ほんの少し気にしてみる大事さを書いています。

なぜこんな記事を書いているか。
僕は今月、甲状腺の腫瘍の切除をする手術をしました。

甲状腺は首の体表近くにあるため、わずかな経験と触診の習慣さえあれば容易に異常に気づける臓器です。
しかし、僕は何年も自分で甲状腺の疾患に気づくことができませんでした。

今回は、ほんのわずかな注意を向けるだけで気づける病気もあるんだよということで、この度の経験を記事にしてみました。

甲状腺腫瘍とは

甲状腺は喉仏のすぐ下にある臓器で、蝶が羽を左右に広げたような形をしています。
この臓器は「甲状腺ホルモン」というホルモンを分泌していて、からだの「新陳代謝」や「体の成長」などをコントロールする働きをしています。

甲状腺

そして、この甲状腺にできるしこり(腫瘍)を甲状腺腫瘍と呼びます。
甲状腺腫瘍は自覚時症状がほとんどなくて、健康診断のエコー検査などでまれに発見されます。

他の人から見ても明らかなほど大きい腫瘍であっても、自分で気づくことが難しいのはこれが10年ほどかけてゆっくり大きくなるからだそうです。

海外では、TVを見ていた視聴者から「あなたの首が心配」というメールが送られてきたことがきっかけで、ニュースキャスターの甲状腺がんが発覚するということもありました。

このニュースキャスターも、自分では異常に全く気づいていませんでした。
このように、本人が気づいていなくても、他人から気づいて異常を伝えられる可能性があるのも、この疾患の特徴かもしれません。

疾患に気づいたきっかけ

昨年に喉風邪をひいた時のことです。
風邪が治って1週間ほど経っても、どうも喉の腫れがひいていないことに気づきました。
そこで近所の内科に行ってみると、医者の先生曰く「これは風邪ではない」とのこと。

僕が風邪による腫れだと思っていたものは、なんと甲状腺腫瘍でした。
(それも何年もずっとあったらしい!)

そして、もっと大きな病院での追加検査が行われることになりました。

大病院での検査の流れ

後日訪れた大病院では、より精密な検査を行うことになりました。
触診と超音波検査をしたあと、続いて細胞診を行いました。

細胞診では、首の腫瘍に太い注射を刺して細胞を取り出します。
この細胞を顕微鏡で見れば、その腫瘍がどういう性質を持つのか調べることができるそうです。

甲状腺腫瘍はほとんどが良性

甲状腺腫瘍というのは良性のものから悪性(がん)まで広い範囲が含まれている疾患ですが、このうち85~95%ぐらいが良性(放置してOK)です。
細胞診ではいくつかの悪性腫瘍を高確率で判定できますが、残念ながら濾胞性腫瘍と呼ばれるタイプは判定できません。このタイプは、細胞の形に違いがないため、腫瘍を摘出して検査するまでは良性か悪性か判断ができないそうです。

僕はこのタイプだったのですが、それでも80%以上は良性だそうで経過観察も勧められました。
ほぼ良性かつ、仮に悪性であっても命に関わるのは10年先といった腫瘍だそうで、なんだか確率を考えるのが面倒な疾患だなぁと思いました。

人生初めての手術

僕は何年も疾患と付き合うのが億劫だったので、6月初めに手術をして腫瘍を摘出しました。
手術自体はあっけなくて、病院に着いて手術台に登って、麻酔の開始のあと気づいたら病室でした。

術後は寝返りもできないほど痛みが激しかったのですが、日が経つごとにご飯を食べたり歩いたりできるほど回復していきました。
人生初の入院生活は痛みがしんどかったのですが、1年ぶりぐらいに育児も仕事もない時間を過ごせて有意義な時間を過ごせました。映画や本をたらふく消費できて楽しかったです。

首の切開穴から管が出ており、5,6日ほど経ってそこから出てくる血が一定量を下回った翌日に退院することができました。

病理診断の結果はいかに...?

退院してから10日ほど経ってから、病院に手術で摘出した甲状腺腫瘍の病理診断を聞いてきました。
ベーコンのようにスライスされた自分の甲状腺の写真を見ながら、ドキドキと結果を待ちます。。

ほぼ良性の腫瘍なので、まぁ僕も良性だろうなーと思っていたところ
なんと結果は「濾胞がん」というバリバリの悪性でした。

この記事を書き始めた頃(1週間前)は、「無事良性でした!よかったね!」的な感じで締めようと思っていたので、まぁびっくり!

でも、正直すぐ思ったのは「自分めっちゃ運がいいな!」でした。
普通は何年も経過観察を勧められる中で、ごく僅かな期間で手術に踏み切れた自分の判断力に感服。

切除してしまえば予後は比較的良いがん(転移がなければ)なので、定期的な検診をする以外は日常通りの生活を送れるそうです。

この病気を通じて学んだこと

人生初めての病気らしい病気でしたが、これを通じて学んだことは下記の通り。

  • 甲状腺の異常はわずかな注意さえあれば気づける
  • がん保険・生命保険は入れるときに入っておけ(僕はもう入れません)
  • 入院前にうまい飯はたらふく食っておけ
  • 手術直前の元気な時にトイレで出せるだけ出しとけ(術後は痛くて力めない)
  • 健康大事

この記事を見た皆様方は、さっそくですが自分やパートナーの首筋を触って変なしこりがないか確認してみてください。
大袈裟じゃなく、それで救える命もあるかもしれませんよ!